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自遊人の夜の戯言

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2008.11.03 Monday

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2005.10.11 Tuesday

摩天楼








石灰岩の壁が鮮烈な太陽を弾き 陽光 眩しく
崩れかけた白亜の感触が ざらつき 砂になり
無人街の閑散とした存在感を 鈍く 伝え
向かう景色をゆっくりと 幻覚にも似た
陽炎が・・・・・

白昼幻想の忘れ形見が 独りの静けさを際立たせ
崩壊の近い街を 漆黒が歩く
柔らかな 時間

白砂が風に運ばれ 時間の速度は自在に揺らぐ
削り取られる街並みを 潤んだ瞳は見つめ
消え行く風景を 長く記憶に留めようと
独りきりの影

水分の消えた噴水には 瓦礫が潜む
教会の鐘が 陰鬱な音を響かせ
かつて緑豊かだった丘は 化石の森と化し
住人達は 幻想の中 砂に消えた
教会の壁画の中心に 聖母が微笑み
割れたステンドグラスが 射し込む太陽を
抱きとめ 広げ 十字を形作り

影はそこに眠る
やがて薄れていく 蜃気楼の街

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